- 2005-09-24 (土)
- ワタシノヒシャタイ
2軍の選手にとって、ボールボーイも仕事のひとつ。
今日先発した彼は、ボールボーイとしてバックネットのもとに戻ってきた。
「おい、どうしたん?」
今日は先発していないチームメイトに声をかけられ、
彼は、サバサバと答えた。
”調子は悪くなかったっすよ”
”そうなんだ”
チームメイトもそれ以上は何もいわない。
彼は、その後、何人かに同じように声をかけられ、
同じように答え続けた。
”調子は悪くなかったっすよ”
辛抱強く、辛抱強くそしてつぶやく。
”本当に調子は悪くなかったんだ。まっすぐも走っていた。
そんなにいつもいつもはうまくは行かないよ。だから気にしない。
・・・気にしないんだ。”
だけどボクは負けた。そう背中が語っていた。
調子が悪くなかったから背負う疑問、不安。
そんなものも、あったのかもしれない。
静かにボールボーイをこなしながら、
彼は何を思うのか。
次回先発したら、その日にはボールボーイに
ならない。そんな風に思っていたのか。
秋、残暑で生暖かい風が流れていく。
スコアボードに9回ウラまで点が入り、彼に負けがついた。
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